今年はみんなが1ヶ月半かけて覚える振り付けをたったの1週間で無理やり覚えようとした旦那がまさかの両足捻挫(自業自得ともいう)! 「捻挫」と聞くとみんな心配してくれるけど、「両足」と聞くと爆笑。
本人はパンパンに腫れ上がった(両)足を引きずりながら、それでも「メダルをもらうまで踊る!」と本祭に挑みました。移動時間はみんなの肩を借り、ひとりで歩くのもやっとの状態。ちなみにこのメダルというのは各演舞会場にいる審査員が踊りがうまい人や笑顔がいい人、目立っている人を選んでかけてくれるもの。全員がもらえるものではありません。
いくつもの演舞場をまわり、足をかばいながら踊る旦那はやっぱりメダルをもらうことはできませんでした。うちのチームは男の踊り子が少なくたったの15人。しかも男陣は誰ひとりメダルをもらえていない。誰でもいいからもらえれば……スタッフ全員がそう思っていたラストの演舞会場。
最後のチカラを振り絞って踊った旦那は、とんでもなく媚びた笑顔でまさかのメダルGET! その瞬間、演舞中の旦那のもとに感激したスタッフや男の踊り子たちが駆け寄り、歓喜の叫び。大袈裟なようですが、あの瞬間は今年の「かなばる」において一番感動した瞬間でした。これだからやめられません。きっと来年も。
高知・よさこい祭り本祭、今年も無事にチーム「かなばる」のみんなで楽しく演舞できました。今年で5年目の出場。主要スタッフとしても5年目ですがまだまだ発見だらけ。今年はスタッフが減ったりで5月頃から仕事の合間や夜中はよさこいのことで大忙しでした。
お祭りなんて楽しくてなんぼだけど、「こちとら遊びじゃないんだよ!」ってなくらい大変です。企業がやっているチームでもなく、個人だらけの、しかも友人の集まりでスタートしたチームなので、資金集めから何から全部自分たちでやらなくてはなりません。
衣装は小学校からの幼馴染のROMIEがデザイン。文化服装学院時代からの親友の会社「デコファクトリー」に縫製やプリントのすべてをお願いしました。他にもドデカいスピーカーを乗せてチームの先陣をきる地方車のデザインやチームのうちわやTシャツを作ったり、鳴子のデザインをして発注したり……。主要スタッフは半年前から準備に入り、踊り子やスタッフを100人集め、本祭の1ヵ月半前から振り付けの練習開始。しかも東京と高知で同時作業ってのがまた大変。メールとかスカイプとかLINEとかあってほんとよかった。
これだけやるから終わったあとの達成感たるやハンパないんです。スタッフもみんな昔からよく知る仲間だらけ。30過ぎて、こんなことできるなんて幸せすぎでしょ。<つづく>
▼写真のわたしはうだるような暑さにつき、午前中のうちにきれいにメイクが落ち、眉毛すらない状態です。あしからず。