BGMはチェッカーズの「もっと!! チェッカーズ」より、「今夜はCまで Rock'n Roll」でお送りします。
デビュー以来ヒットチャートを独占し、ティーンのハートを熱く揺さぶり続けるスーパーグループ、それがチェッカーズ。ちなみに私がアイドルにハマったのもチェッカーズが最初。デビュー時以降のライヴのほとんどを見に行っておりました。そんなわけで、“チェッカーズ現象”という言葉が生まれるほどにまで一世を風靡した彼らの魅力を勝手に考察していまいりましょうか。「気分はライヴステージ!! みんなでステップ踏もーぜ!! 」なんて、恥ずかしい発言は当時のフミヤしか許されないません。全身チェックの衣装に身を包み、ちょろりとひと束だけ長く伸ばした前髪、豪快に伸ばした後ろ髪、そのすべてが“悪（ワル）”の象徴であり、トレンディだったわけです。いしだ壱成が出てきた頃にフェミ男なんて言葉が流行りましたが、初代フェミ男はチェッカーズです。“悪（ワル）”でありながら、常にキュート。それがチェッカーズです。
ざっくりその歴史を遡ってみましょう。福岡・久留米出身の彼らは上京前からそれぞれにバンドを組んでいました。そこから、フミヤとモクを中心にオリジナルメンバーが加わっていき、メンバーは解散まで変わらず、藤井郁弥（Vo. / 通称：フミヤ）、高杢禎彦（Vo. & Cho./ 通称：モク）、鶴久政治（Vo. & Cho./ 通称：マサハル）、武内 亨（Gu./ 通称：トオル）、大土井裕二（Ba./ 通称：ユージ、）、徳永善也（Dr./ 通称：故・クロベエ）、藤井尚之（Sax./ 通称：ナオユキ）の7人編成で確定。すでに地元ではスーパースター（ちなみにこの頃のフミヤは元・国鉄＜現・JR＞職員）だった彼らはヤマハのライトミュージックコンテスト（LMC）で見事優勝し、デビュー決定。このLMCで優勝したときは、尚之がまだ高校生だったため、卒業を待ってのデビューとなります。当時としては比較的珍しく、インディーズシーンから上がってきたバンドなのであります。
そして記念すべきデビュー曲となったのが「ギザギザハートの子守唄」（1983年9月21日）。そして、2枚目「涙のリクエスト」（1984年1月21日）で世の女性を虜に。この年から、『NHK紅白歌合戦』に出演するもその後解散までの9年間、途切れることなく出場し続けたのもすごい…。そんなこともあって、解散ラストライヴも『NHK紅白歌合戦』でした（涙）。
ヒット曲は数え切れません。「哀しくてジェラシー」（1984年5月1日）、「星屑のステージ」（1984年8月23日）、「ジュリアに傷心」（1983年11月21日）、映画『チェッカーズ in たんたんたぬき』の主題歌「あの娘とスキャンダル」（1985年3月21日）、「俺たちのロカビリーナイト」（1985年7月5日）、「神様ヘルプ！」（1985年11月1日）、などなど、ヒットナンバーのオンパレード。デビューしてしばらくのシングルは、ずっと作詞・売野雅勇＆作曲・芹澤廣明コンビです。アルバム収録曲はファンにはタマらない、メンバーの作詞作曲がほとんど。そして、メンバーによる初・作詞作曲（作詞・フミヤ、作曲・尚之）として、シングル「NANA」（1986年10月15日）を遂に発売。歌詞がちょっと卑猥だという理由で某局にてダメ出しがあったりもしましたがいい曲です…。う、その後の記憶は……チェッカーズをFADE OUTしたのもその頃だったり。
フミヤは解散後も俳優業やソロ活動を重ね、さらには「フミアート」たるものを…。まあ、その話はまた別ですので。ね。他のメンバーはと言いますと…そう! 胃がんと食道がんを患いながら奇跡の生還を告白したモクの発表した闘病記の中に、フミヤとの確執が赤裸々に綴られていたことを思い出しました。これを読んだとき、私は結局モクが何がいいたくて何のためにこんな暴露本を書いたのかわかりませんでした〜。てへ
今更、仲が悪かったとか、俺がボスだった的な話をされても〜、というのが正直な感想。これにて、メンバー全員の揃ったチェッカーズ再結成は難しいことをしっかりと印象づけられました…。記憶にしっかり残っているんでいいんですが、メンバーみんなで作ってきたチェッカーズであり、モクの一押しがなかったら、今のチェッカーズはなかったかもしれないけど、あったかもしれないわけで…。つまり!! 同じ環境でフミヤだけがいなかったとしたら、スーパースターは愚かデビューだってできたかどうか、と。フミヤの甘いマスク、キャラ、声、カリスマ性あってのチェッカーズなのです。ね。おしまい〜!! ばいばーい!!
（以上、『Girlie』よりvol.01より転載』）
チェッカーズへの熱い想いをこの場で伝えたかっただけですが……。